2017年11月18日土曜日

米国の利上げで米国株にも大きなダメージがあるかもしれない

米国の利上げで大きなダメージを受けるのは一般的には新興国だと言われているように思います。新興国に大きな投資をしている私も、それについては異論を唱えることはありません。

ただ、新興国だけではなく米国株の中にも米国の利上げで大きなダメージを受けるかもしれない銘柄はいくつもありそうです。これは、一般的に言われているような、「金利が上昇すると株価は下がる」というような内容のものではありません。

まず、一般論なのですが、これには次のような理由が挙げられています。

・理由の一つは、株価の上昇要因である会社の業績に陰りが出てくるからです。会社の借入金の支払利息の増加が収益を圧迫したり、借入金を前提にした設備投資を見直したり抑制するようになるため、生産活動が停滞し、業績が伸びなくなるからです。

・また、投資家サイドでは、住宅ローン等の金利上昇で支払利息が増え、消費が手控えられる一方、預貯金金利が上昇し、消費や株式投資より貯蓄の魅力が相対的に高まるため、株式を売却して預貯金にお金を移す動きが出てきて株価が下がることになります。

(引用元) 日本証券業協会 株式市場は何によって動くのか 金利と株価

いずれも、ごもっともな理由であり、私もこの事については把握もしていました。ただ、先日の日本経済新聞の記事「縮む投資、カネ余りに企業拍車(モネータ女神の警告)」を見て、思ってもいない株価下落リスクが潜んでいることを知ったのです。

IT(情報技術)大手の米オラクルは今年6月に「金利が0.5%上昇すると3億4800万ドル(約400億円)の損失が出る」という試算を開示して投資家に注意を促していたとのことです。

その理由は何なのか?

オラクルは余資の運用先として大量の債券を保有しているからです。同記事によると、「1349億ドルの総資産のうち、設備など固定資産が占める比率はたった4%。半分は現金と債券だ。」ということでした。金利が上昇すれば基本的に債券価格は下落しますから、これだけ大きく膨らんでいる保有資産の下落は株価下落リスクにも十分なり得ることでしょう。

そして、これは何もオラクルだけのことではなく、米国企業もお金を溜め込む時代に突入していて、その溜め込んだ現金で債券を大量に保有するという流れは主流になっているようです。

だからどうと言うわけでもないのですが、保有銘柄の保有資産の内容を把握しておくことも必要かもしれませんね。ただ、私は自分の米国株の保有銘柄の保有資産の内容を調べる術は持ち合わせていませんが(笑)

さて、そんな中(どんな中?)ではありますが、私名義のSBIFXトレード口座で昨夜、米ドル円を買い建てしています。為替レート112.6307から112.3500まで買い下がり、平均取得単価112.4995で180通貨の買いポジションとなっています。

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