2016年1月9日土曜日

高利回りが期待されるUBS ETFヨーロッパシリーズですが1386 UBS ETF 欧州株は分配金利回りでも極めて不利な状態です

昨日の記事で 1386 UBS ETF 欧州株が1口あたりの純資産額より大幅にプレミアムな価格で取引されていると書きました。

今月は分配金の権利取得月にあたるのですが、直近の分配金で他のヨーロッパ地域のUBS ETFと比較してみると、やはり 1386 UBS ETF 欧州株はきわめて不利な状態だということがわかります。

大まかに考えると1385UBS ETF ユーロ圏大型株50に1391UBS ETF スイス株、1392UBS ETF 英国株を加えれば MSCIヨーロッパをベンチマークとする1386 UBS ETF 欧州株が複製出来ます。

それを踏まえて、前回分配金から現在の取引価格で利回りを計算すると以下のようになります。(銘柄コード、昨日の終値、前回分配金額、分配金利回りの順に記載しています。)

1385 3,960 115 2.90%
1391 1,838 46   2.50%
1392 2,629 77   2.93%

メインとなる1385の前回分配金で計算した利回りが2.90%。3割程度組み入れればいいと思われる1392が2.93%。1391は2.50%と弱冠低いですが1割程度の組み入れでいいと思いますので、2.9%を弱冠下回る程度の分配金実績のある複製ファンドができ上がります。

それに対して1386UBS ETF 欧州株。

1386 8,400 201 2.39%

こちらは2.39%。前回分配金実績額で考えると0.5%程度の差がついています。さらに、このETFシリーズは分配予定は年2回ですから、単純に考えると×2となりますから年間では1%前後の大差がついてしまうと思います。信託報酬で考えても1385、1391、1392で複製ファンドを作るほうが弱冠低く出来上がります。

結論としてヨーロッパ圏に簡単に分散出来るという理由だけで1386UBS ETF 欧州を購入するのはプレミアムな状態が解消されない限り現時点では避けるべきだと思います。

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